貸借対照表の右側には、返す必要のあるお金と、返さなくてよいお金が並びます。負債と純資産の違い、そして流動・固定の区分を押さえましょう。
負債にも流動と固定があるの?
あるわ。
負債も同じ考え方で、流動負債と固定負債に分けるのよ。
資産と同様、正常営業循環基準と1年基準で区分するのですよね。
ええ、その考え方は共通よ。
買掛金は営業サイクル内だから流動負債、社債や長期借入金は固定負債ね。
純資産は負債とどう違うんですかぁ?
純資産は返す必要のないお金なの。純資産=資産-負債で計算するのよ。
その中心が株主資本で、自己資本とも呼ばれますね。
つまり負債は『他人から借りたお金』、純資産は『自分のお金』ってこと?
うまい表現ね。
だから負債を他人資本、純資産を自己資本と呼ぶこともあるのよ。
自分のお金が多いほど安心なんですねぇ。
よっしゃ、負債=他人資本、純資産=自己資本って覚えた!
ふふ、その調子よ。
続いて、純資産の部の区分を確認します。株式会社の貸借対照表では、2021年3月1日に施行された改正で、区分が一つ増えています。
先生、純資産の部は、株主資本だけでできているのでしょうか?
いいえ。
会社計算規則では、株式会社の貸借対照表の純資産の部は、株主資本、評価・換算差額等、株式引受権、新株予約権の四つに区分することになっているの。
株式引受権って、あんまり聞かないなあ。
2021年3月1日に施行された改正で加わった区分よ。
それまでは、株主資本、評価・換算差額等、新株予約権の三つだったの。
四つの名前を、順番で覚えますぅ。
確認クイズ
純資産(自己資本)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1年以内に返済する義務がある
- 資産から負債を差し引いた正味の財産で、返済義務がない
- 銀行からの長期借入金が中心である
- 貸借対照表の資産の部に計上される
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正解: 2. 資産から負債を差し引いた正味の財産で、返済義務がない
正解は2。純資産(自己資本)は「資産-負債」で計算される正味の財産で、返済義務がありません。返済義務のある負債は他人資本と呼ばれます。長期借入金は固定負債(他人資本)であり、純資産は貸借対照表の右側に計上されます。
確認クイズ
会社計算規則による、株式会社の貸借対照表の純資産の部の区分として、最も適切なものはどれか。
- 株主資本、評価・換算差額等、新株予約権の三つに区分する
- 株主資本、評価・換算差額等、株式引受権、新株予約権の四つに区分する
- 資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式の四つに区分する
- 流動負債、固定負債、引当金、株主資本の四つに区分する
こたえを見る
正解: 2. 株主資本、評価・換算差額等、株式引受権、新株予約権の四つに区分する
正解は2。会社計算規則では、株式会社の貸借対照表の純資産の部は、株主資本、評価・換算差額等、株式引受権、新株予約権に区分します。株式引受権は、2021年3月1日に施行された改正で加わった区分です。資本金・資本剰余金・利益剰余金・自己株式などは、株主資本の中の項目です。