景品表示法(不当表示)

広告でお客を誤らせる不当表示は禁止です。品質を偽る優良誤認表示と、価格を偽る有利誤認表示の違いをはっきり区別して覚えましょう。

広告の見せ方でお客を誤らせる行為は、景品表示法で禁止されています。まずは不当表示の代表格である二つの誤認表示を区別できるようにしましょう。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

先生、『景品表示法』ってお店の広告のルールってこと?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

だいたい合っているわ。
正式には不当景品類及び不当表示防止法。景品表示法は、一般消費者が誤って選ばされないよう守る法律なの。

青山 栞(普段) 青山 栞

先生、不当な表示にはいくつか型がありますよね。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

ええ。
代表が二つ。
一つは優良誤認表示。
品質や中身を、実際よりずっと良く見せる表示ね。

桃瀬 美羽(びっくり) 桃瀬 美羽

ふぇぇ〜、もう一つは何ですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

もう一つは有利誤認表示。
値段や条件を、実際よりずっとお得に見せる表示よ。

夏川 ひより(笑い) 夏川 ひより

なるほど、『中身をよく見せる』のと『値段をお得に見せる』の違いか。
まぎらわしいな!

青山 栞(普段) 青山 栞

補足すると、優良誤認は品質・内容、有利誤認は価格・取引条件、という切り口で区別できますね。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そう、その切り口を持っておくと選択肢で迷わないわ。
どちらも一般消費者の利益を害するから禁止されているの。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

違反したら罰みたいなものはあるんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

消費者庁が措置命令を出せるし、課徴金の対象になることもあるわ。
だから軽く見てはいけないのよ。

夏川 ひより(笑い) 夏川 ひより

よっしゃ、品質か価格かで見分けるって覚えた!

続いて、近年加わった決まりを確認します。2023年10月1日からのステルスマーケティングの規制と、2024年10月1日に施行された改正(確約手続・罰則・課徴金の割増)です。

青山 栞(普段) 青山 栞

先生、広告であることを隠した、いわゆるステルスマーケティングも規制されるようになったと聞きました。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

ええ。
2023年10月1日から、事業者の表示なのに、一般消費者にはそうと見分けることが難しい表示、つまりステルスマーケティングも不当表示に加わったの。
規制の対象は広告主である事業者で、依頼を受けて投稿した人ではないわ。

夏川 ひより(びっくり) 夏川 ひより

じゃあ、違反が疑われたら、すぐ措置命令になるの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

2024年10月1日からは、もう一つの道ができたの。確約手続といって、違反の疑いについて通知を受けた事業者が、自分で直すための計画を作って申請し、認定を受ければ、その行為については措置命令も課徴金納付命令も受けないのよ。

桃瀬 美羽(びっくり) 桃瀬 美羽

ふぇぇ〜、じゃあ、ゆるくなったんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

逆に厳しくなった所もあるわ。
優良誤認表示・有利誤認表示をした者には、措置命令を経なくても科される罰則(100万円以下の罰金)が新しく設けられたし、課徴金は、10年以内に課徴金納付命令を受けたことがある事業者だと、売上額の3%から4.5%に上がるの。

青山 栞(普段) 青山 栞

早く直す道を用意しつつ、悪質な違反には重くした、という理解で合っていますか?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

そのとおりよ。
自主的な是正の後押しと、抑止力の強化の両方がねらいね。

確認クイズ

景品表示法上の不当表示に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 優良誤認表示とは、価格や取引条件を実際より著しく有利に見せる表示をいう
  2. 有利誤認表示とは、品質や内容を実際より著しく優良に見せる表示をいう
  3. 優良誤認表示とは、品質や内容を実際より著しく優良であると誤認させる表示をいう
  4. 不当表示であっても、消費者庁が措置命令を出すことは一切できない
こたえを見る

正解: 3. 優良誤認表示とは、品質や内容を実際より著しく優良であると誤認させる表示をいう

正解は3。優良誤認表示は品質や内容を実際より著しく優良だと誤認させる表示、有利誤認表示は価格や取引条件を実際より著しく有利だと誤認させる表示です。選択肢1と2は説明が入れ替わっています。違反には消費者庁による措置命令や課徴金納付命令があり得ます。

確認クイズ

2024年10月1日に施行された景品表示法の改正に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 確約手続で是正措置計画の認定を受けた事業者は、その行為について、措置命令は受けないが、課徴金納付命令は必ず受ける
  2. 優良誤認表示・有利誤認表示をした者に対する罰則は設けられておらず、措置命令に違反したときにだけ罰則がある
  3. 違反の疑いについて通知を受けた事業者が是正措置計画を申請し、認定を受けたときは、その行為について、措置命令も課徴金納付命令も受けない
  4. 課徴金の額は、過去に課徴金納付命令を受けたことがある事業者であっても、常に売上額の3%である
こたえを見る

正解: 3. 違反の疑いについて通知を受けた事業者が是正措置計画を申請し、認定を受けたときは、その行為について、措置命令も課徴金納付命令も受けない

正解は3。2024年10月1日に施行された改正で、確約手続が設けられました。違反の疑いについて通知を受けた事業者が是正措置計画を作って申請し、認定を受けると、その行為については措置命令も課徴金納付命令も受けません。あわせて、優良誤認表示・有利誤認表示をした者への罰則(100万円以下の罰金)が設けられ、10年以内に課徴金納付命令を受けたことがある事業者の課徴金は、売上額の3%から4.5%に引き上げられました。

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