財務諸表分析の基本

流動比率・自己資本比率で安全性を、ROA・ROEで収益性を測ります。財務諸表分析の代表的な指標と計算式を、意味とともにやさしく整理します。

決算書は、読み方を知れば会社の安全性や収益性を数字で語ってくれます。代表的な財務諸表分析の指標をいくつか押さえておきましょう。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

決算書を見て、会社が安全かどうか分かるの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

分かるわ。
いくつかの比率を使うのよ。
まず短期の支払能力をみる流動比率ね。

青山 栞(普段) 青山 栞

流動比率=流動資産÷流動負債×100で、一般に200%以上が望ましいとされますね。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そのとおり。
次に会社全体の安全性をみる自己資本比率よ。

桃瀬 美羽(あせる) 桃瀬 美羽

ふぇぇ、比率がいっぱい…収益性も分かるんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

分かるわ。ROAは総資産に対する利益の割合ね。

青山 栞(普段) 青山 栞

そしてROEは、株主が出したお金に対する利益の割合です。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

ROAは全部の資産、ROEは自分のお金に対する利益、って違いか!

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

よく整理できたわね。
安全性は流動比率・自己資本比率、収益性はROA・ROEで見るのが基本よ。

桃瀬 美羽(笑顔) 桃瀬 美羽

比率が高いほどいい、というものが多いんですねぇ。

夏川 ひより(笑い) 夏川 ひより

要は『安全性』と『収益性』を数字でチェックするってこと?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

そのとおり。
まずはこの4つを押さえましょう。

確認クイズ

自己資本比率の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 流動資産÷流動負債×100で計算し、短期の支払能力を示す
  2. 自己資本÷総資本×100で計算し、高いほど財務の安全性が高い
  3. 当期純利益÷自己資本×100で計算し、株主資本の収益性を示す
  4. 売上高÷総資産で計算し、資産の回転効率を示す
こたえを見る

正解: 2. 自己資本÷総資本×100で計算し、高いほど財務の安全性が高い

正解は2。自己資本比率は「自己資本÷総資本×100」で計算し、数値が高いほど返済不要の資本の割合が大きく、財務の安全性が高いと判断されます。選択肢1は流動比率、3はROE、4は総資産回転率の説明です。

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