費用収益の認識(発生主義)

費用は発生主義、収益は実現主義で計上します。費用収益対応の原則とあわせて、正しい期間損益を計算するための会計の基本ルールを解説します。

売上や費用を、いつの期間のものとして計上するか。ここには発生主義・実現主義という重要な考え方があります。正しい利益を出すためのルールを学びましょう。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

お金をもらった時に売上にすればいいんじゃないんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

そう思いがちだけど違うのよ。
会計では発生主義が基本なの。

青山 栞(普段) 青山 栞

現金の収支ではなく、取引が発生した事実にもとづいて計上する考え方ですね。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

ええ。
ただし収益には慎重さが求められるので、実現主義で認識するのよ。

夏川 ひより(びっくり) 夏川 ひより

え、費用は発生主義で、収益は実現主義? 違うの?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

いいところに気づいたわね。
費用は発生した期間に、収益は実現した時に計上するのが原則よ。

桃瀬 美羽(うるうる) 桃瀬 美羽

ふぇぇ、ちょっとややこしいですぅ。

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

大丈夫。
もう一つ、費用収益対応の原則を押さえれば整理できるわ。

青山 栞(普段) 青山 栞

補足すると、売上に対応する売上原価を同じ期間に計上する、というのがその典型例ですね。

夏川 ひより(笑い) 夏川 ひより

要は『収益と費用を同じ期にそろえて、正しい利益を出す』ってこと?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

そのとおり。
だから期間ごとの利益が正しく計算できるのよ。

桃瀬 美羽(笑顔) 桃瀬 美羽

現金主義じゃないってところが大事なんですねぇ。

確認クイズ

収益の認識に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 収益は現金を受け取った時点で計上するのが原則である
  2. 収益は商品の引渡しやサービスの提供によって実現した時点で計上する
  3. 収益は契約を締結した時点で必ず計上する
  4. 収益は対応する費用と切り離して計上しなければならない
こたえを見る

正解: 2. 収益は商品の引渡しやサービスの提供によって実現した時点で計上する

正解は2。収益は実現主義により、商品の引渡しやサービスの提供によって実現した時点で計上します。費用は発生主義で発生期間に計上し、費用収益対応の原則により収益と対応させます。現金の授受を基準とする現金主義は、原則としてとりません。

小野寺琴葉先生、桃瀬美羽がグラウンドでサッカー練習を楽しむ様子

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