売上や費用を、いつの期間のものとして計上するか。ここには発生主義・実現主義という重要な考え方があります。正しい利益を出すためのルールを学びましょう。
お金をもらった時に売上にすればいいんじゃないんですかぁ?
そう思いがちだけど違うのよ。
会計では発生主義が基本なの。
現金の収支ではなく、取引が発生した事実にもとづいて計上する考え方ですね。
ええ。
ただし収益には慎重さが求められるので、実現主義で認識するのよ。
え、費用は発生主義で、収益は実現主義? 違うの?
いいところに気づいたわね。
費用は発生した期間に、収益は実現した時に計上するのが原則よ。
ふぇぇ、ちょっとややこしいですぅ。
大丈夫。
もう一つ、費用収益対応の原則を押さえれば整理できるわ。
補足すると、売上に対応する売上原価を同じ期間に計上する、というのがその典型例ですね。
要は『収益と費用を同じ期にそろえて、正しい利益を出す』ってこと?
そのとおり。
だから期間ごとの利益が正しく計算できるのよ。
現金主義じゃないってところが大事なんですねぇ。
確認クイズ
収益の認識に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 収益は現金を受け取った時点で計上するのが原則である
- 収益は商品の引渡しやサービスの提供によって実現した時点で計上する
- 収益は契約を締結した時点で必ず計上する
- 収益は対応する費用と切り離して計上しなければならない
こたえを見る
正解: 2. 収益は商品の引渡しやサービスの提供によって実現した時点で計上する
正解は2。収益は実現主義により、商品の引渡しやサービスの提供によって実現した時点で計上します。費用は発生主義で発生期間に計上し、費用収益対応の原則により収益と対応させます。現金の授受を基準とする現金主義は、原則としてとりません。