物権と物権変動・対抗要件

担保を学ぶ前提となる物権の性質、物権法定主義、意思主義による物権変動、不動産は登記・動産は引渡しという対抗要件をやさしく整理します。

担保を理解する前提として、物を直接支配する「物権」の性質と、物権変動を第三者に主張するための対抗要件を押さえましょう。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

先生、『物権』ってそもそも何なの? 契約とは違うの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

物権は、人に対する債権と違って、物を直接支配する権利なのよ。
所有権が代表ね。

青山 栞(普段) 青山 栞

物権は法律で定めたものしか作れない、物権法定主義がありますよね。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そう。
当事者が勝手に新しい物権を作ることはできないの。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

土地や建物を買ったら、いつ自分のものになるのぉ?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

物権の移転は、原則として当事者の意思表示だけで生じるの。
これを意思主義というわ。

夏川 ひより(びっくり) 夏川 ひより

え、じゃあ契約しただけで自分のもの? 登記はいらないの?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

当事者間ではね。
でも第三者に『自分のものだ』と主張するには、不動産では対抗要件として登記が必要なの。

青山 栞(普段) 青山 栞

動産の場合は、引渡し(占有の移転)が対抗要件になりますね。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そのとおり。
不動産は登記、動産は引渡し。
ここは実務でも重要よ。

桃瀬 美羽(笑顔) 桃瀬 美羽

買っただけじゃなく、登記が大事なんですねぇ。

確認クイズ

物権及び物権変動に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 当事者は、合意によって民法に定めのない新たな物権を自由に創設できる
  2. 不動産に関する物権の変動は、登記をしなければ第三者に対抗することができない
  3. 動産に関する物権の譲渡は、登記をしなければ第三者に対抗できない
  4. 物権の移転には、常に登記や引渡しがなければ当事者間でも効力を生じない
こたえを見る

正解: 2. 不動産に関する物権の変動は、登記をしなければ第三者に対抗することができない

正解は2。不動産の物権変動は登記が第三者対抗要件です。物権は物権法定主義により法律の定めが必要で、動産の対抗要件は引渡し、物権変動自体は当事者間では意思表示のみで効力を生じます。

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