継続的な取引に便利なのが根抵当権です。極度額の範囲で不特定の債権をまとめて担保する仕組みと、元本確定を理解しましょう。
せんせぇ、普通の抵当権と『根抵当権』って何が違うんですかぁ?
根抵当権は、これからも増減する複数の債権をまとめて担保できるのよ。
増えたり減ったりする借金を、まとめて担保できるってこと?
そう。
継続的な取引に向いているの。
担保される限度は極度額で決まるわ。
極度額の範囲内なら、元本だけでなく利息や損害金も担保されますね。
普通抵当権のような2年分の制限はないと理解しています。
そのとおり。
極度額という『枠』の中でまとめて担保するイメージね。
どんな債権でも担保されちゃうのぉ?
いいえ。被担保債権の範囲を定めるの。
特定の取引から生じる債権など、一定の範囲に属する不特定の債権よ。
じゃあ、いつ金額が確定するの?
元本確定という時点があるの。
確定期日の到来や確定請求などで確定するわ。
確定前は随伴性がなく、個々の債権が譲渡されても根抵当権は移転しないのですよね。
よく理解しているわね。
確定して初めて、担保する債権が特定されるの。
枠で担保して、あとで確定…なるほどですぅ。
確認クイズ
根抵当権に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 根抵当権は、特定の一個の債権だけを担保するために設定される
- 根抵当権は、一定の範囲に属する不特定の債権を極度額の限度で担保する
- 根抵当権で担保される利息は、満期となった最後の2年分に限られる
- 根抵当権は、元本の確定前でも被担保債権の譲渡に伴って当然に移転する
こたえを見る
正解: 2. 根抵当権は、一定の範囲に属する不特定の債権を極度額の限度で担保する
正解は2。根抵当権は一定範囲の不特定の債権を極度額の限度で担保します。特定の一債権のみを担保するのは普通抵当権で、極度額の範囲なら利息も2年分に限られず、元本確定前は随伴性がなく債権譲渡に伴って移転しません。